YOU君がすべてシーズン1・2みどころ|微量ネタバレ感想【Netflixおすすめドラマ】
「イケメンだけどサイコなストーカーが主人公」のドラマってありそうでなかったですよね。
本記事では、そんなサイコなストーキング男子が主人公のドラマを紹介します。
Netflixドラマ『YOU-君がすべて-』です。
大人気海外ドラマ『ゴシップガール』でダンを演じたペン・バッジリーが、狂気的ながらも憎めないストーカーを演じています。
本作を観たきっかけは、「オンライン英会話のフィリピン人教師にオススメされたから」というささやかなものだったのですが、これがまぁ面白い!!
たしかに、コレは国境を越えてオススメされるのも納得な作品です。
なるべくネタバレ無しで「あらすじ・感想・みどころ」を書いていくので、次に観るドラマを探している方の参考になれば嬉しいです。
- 『YOU-君がすべて-』とは?
- 【シーズン1】あらすじ【ネタバレ無し】
- 【シーズン1】感想・みどころ|ストーカー主人公のマシンガントーク(心の声)が笑える
- 【シーズン2】あらすじ【微量ネタバレ】
- 【シーズン2】感想・みどころ|シーズン1とは違うアプローチで飽きさせない
- まとめ
『YOU-君がすべて-』とは?
『YOU-君がすべて-(原題:YOU)』とは、2018年~放映開始されたNetflixオリジナルドラマです。
日本では認知度があまり高くない印象ですが、
- 4000万回以上の再生数を獲得し
- Netflix人気ドラマランキングで4位にランクイン
という超人気作です。
原作は、キャロライン・ケプネス著の小説『YOU』です。
(シーズン2は続編の『Hidden Bodies』です)
主なキャスト紹介
【主人公】ジョー・ゴールドバーグ → ペン・バッジリー
主人公のジョーを演じるのは、ゴシップガールのダン・ハンフリー役で有名なペン・バッジリーです。
ジョーは、好きな人に異常な執着を見せるストーカーです。
一方で、子供に優しく情に厚い面もあり、サイコでありながらも憎めない魅力があります。
「君がすべて」の副題の通り、ジョーの世界の中心は「君と僕」であり、それを邪魔する障害物はどんなことをしても排除しようと努力します。
ゴシップガールのダンをご存知の方からすると、本作のジョーは「おいおい、ダン!何してんだ!?」って感じでより楽しめると思います。
ちなみに、ジョーが女に惚れるきっかけは「ひとめぼれ」です。(この面食いめ!)
【シーズン1】ベック → エリザベス・レイル
シーズン1でジョーの標的となるベックを演じるのは、エリザベス・レイルです。
金髪でヘルシーな魅力を持った女優さんです。
この女優さん、どこかで見たことがあると思ったら、海外ドラマ『ワンスアポンアタイム』でアナ雪のアナを演じていた方でした。
ワンスアポンアタイムのアナは純粋で天真爛漫でしたが、それとは対照的に本作のベックはなかなかのビッチです。
ジョーはベックのことを恋愛フィルターがかかった状態で見ているので、時々ベックのビッチさに面食らうのですが、その様子が面白いです。
【シーズン2】ラブ → ビクトリア・ペドレッティ
シーズン2のヒロイン、ラブを演じるのはビクトリア・ペドレッティです。
ラブは、お菓子作りが趣味の、ヘルシー志向でセレブだけど飾らない女の子です。
一方で、双子のフォーティ(男)とは共依存のような関係です。
シーズン2は、ラブ&フォーティを中心に物語が展開されていきます。
「ビッチなベックに比べてラブは優等生でTHEイイ子だなー・・」と思ってエピソードを観進めていたのですが・・、ラブの抱える秘密にはズドーンと驚かされました。
予想もしなかった方向に物語が展開されていき、思わず「そう来たか!」と呟いてしまいました。
【シーズン1】あらすじ【ネタバレ無し】
ジョーがベックに一目惚れしたところから物語が始まります。
ジョーの勤務先の本屋でベックが本を購入し、支払いにクレジットカードを使います。
ベックの名前をゲットしたジョー。
「レッツリサーチ!」と言わんばかりに、ネットを駆使してベックの住所や交友関係などの情報を調べ上げ、監視し始めます。
ストーキングスキル半端ねぇ・・・
(ベックもベックで危機管理意識が低すぎる・・。女性の1人暮らしで、道路に面した1階に住んでいるのに、大きな窓にカーテンも閉めず中身丸見えとは・・)
ベックと恋仲になるためにジョーは障害を排除し、何度か接触を図ります。
ジョーの撒いた餌に誘導されるかのように、次第にベックはジョーに惹かれていき・・
【シーズン1】感想・みどころ|ストーカー主人公のマシンガントーク(心の声)が笑える
YOU-君がすべて-のみどころ
- 笑えるサイコスリラー
- ストーカーのジョーについ感情移入
- ジョー目線でハラハラドキドキ
本作の最大の魅力は、「サイコスリラーでありながらも笑える」ところです。
ジョーは常に心の中でマシンガントークを繰り広げているのですが、これがまぁ面白いんです。
ジョーは自分の異常性に気づいていない(または無視している)ので、自分がストーカーだとは微塵も思っていません。
なので、心の中で「こいつ、ストーカーじゃないか!ベック、危ないぞ!」とか言っちゃたりするんです。
思わず吹き出して、「お前もだよ!」とツッコミました。
ストレートな笑いではないので、正直、観ないとあんまり面白さが伝わらないと思うのですが、とにかくジョーのマシンガントークを聞いているとだんだん笑えてくるのです。
だからなのか、サイコでストーカーなジョーにだんだん感情移入していってしまうのです。
「ベックに対する異常な執着意外の部分に関しては、ジョーはどこにでもいるような普通の人である」という点も感情移入に一役買っているのかもしれません。
そんな風に感情移入した状態で物語を追っていると、だんだん「ジョーが捕まってほしくない」という思いが強くなり、ハラハラドキドキが止まりません。
ジョーは意外と行き当たりばったりで、後先考えずに行動しちゃうので、「え、何も考えずにこんなことしちゃったの!?これからどうなるの!?」感がハンパないのです。
ジョーに感情移入している自分をふと客観視した際に、「誰にでも狂気が潜む」ということに気づき、ゾクリとするのも一興です。
【シーズン2】あらすじ【微量ネタバレ】
シーズン2は、前述の通り、ラブ&フォーティ兄弟vs.ジョーです。
ある事情によりLAに越してきたジョーは、さっそく恋に落ちます。(恋愛体質だな・・)
お相手はバイト先が一緒のラブたんです。
ジョーとラブの距離はだんだん縮まっていきますが、ラブと共依存関係にある双子のフォーティが邪魔してなかなか2人きりの関係にはなれず・・・
一方で、ある人物にジョーはだんだん追い詰められていきます・・
【シーズン2】感想・みどころ|シーズン1とは違うアプローチで飽きさせない
正直、シーズン2を観始めたときは、「またジョーが誰かのストーカーになるって話がパターン化されていくのかな・・」と懸念したのですが、杞憂でした。
シーズン1が持つ魅力はそのままに、違う味付けを楽しむことができました。
特に、ラスト。衝撃でした。「そうくるかー!!」って感じでした。
ジョーの内面的な部分も、徐々にわかってきました。
シーズン1ではジョーが「なぜタガが外れた行動をとるのか」を、義父との関係性を描くことで示唆していましたが、シーズン2では、ジョーが「なぜ人に異常に執着するようになったのか」が描かれています。
それまでも「コイツやべーな」とは思っていたのですが、何がヤバいのかがわかったように思います。
一般的なサイコ犯罪者とは異なるジョー。彼のヤバさは「異様な自己正当化」にあるのです。
倫理的に絶対NGなことをしても、「良いことをした」「仕方がなかった」と自分の行動を正当化することによって、平常心を保っているのです。
人間なら誰しもそういう部分があるかと思いますが、ジョーの場合、行き過ぎているのです。
そんなジョーがこの先どうなっていくのか・・シーズン3が非常に気になります。
まとめ
これまでの話をまとめると、こんな感じです。
1シーズン10話程度でサックリ観れるので、観たことが無い方は是非見てみてください。