読まないと人生損するレベルでオススメ漫画！天国大魔境【微量ネタバレ有】
『天国大魔境』という漫画をご存知でしょうか。
「このマンガがすごい！2019」のオトコ編1位になっていたので気になり、読み始めたのは昨日の出来事でした。面白すぎてあっという間に読破してしまい、次巻が気になりすぎて考察をあさっている今日この頃です。
本記事では、そんな天国大魔境のあらすじや魅力を語っていきたいと思います。（あらすじ紹介にあたっての微量ネタバレがあります。 ※巻数で言うと1巻レベル）
本当に面白い漫画なので、1人でも多くの人に読んでみてほしいです。
天国大魔境とは
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月刊アフタヌーン誌で連載している漫画です。著者は、『それでも町は廻っている』『木曜日のフルット』を代表作に持つ石黒 正数さんです。
『天国大魔境』あらすじ
世界終焉後さながらに荒れ果てて「魔境」と化した日本を舞台に、2つの視点から物語が展開されていきます。
1つ目の視点は、「天国」を探す少年マルと、彼の護衛を引き受ける少女キルコです。彼らは荒廃した日本で廃墟から物資を調達し、「天国」を探しながら旅を続けています。（ちょっと『刻刻』や『バイオハザード』を思い起こされます）
「天国」とはマルがあるきっかけから探し求める目的地ですが、その実態はマルもキルコも知りません。なので、「天国」というキーワードをもとに、旅すがら聞き込みをしている状況なのです。
2つ目の視点は、謎の施設にいるトキオ、ミミヒメを中心とした子供たちです。子供たちはロボットを「先生」と呼び、授業を受けています。（謎の施設・子供・授業・テストという要素から少し『約束のネバーランド』が思い起こされます。ちなみに、「このマンガがすごい！」の著者インタビューにあるように、これは偶然の一致だったそうです。）
第1話で、テスト中トキオがテストを受けているタブレット端末に「外の外に行きたいですか？」という問題が表示され、トキオは「外の外」に興味を持ち始めます。（先生にトキオが問題の意図を質問すると、その質問は消えてしまいます。他の子もその質問については認識していない様子です。）
「外の外」について、ミミヒメは何か知っているようですが・・・
施設の中には子供とロボットだけではなく、「園長先生」を始めとする大人もいます。大人たちは子供の様子を監視し、異常があると会議で対策を議論します。（観察という方が近いかもしれません）園長先生はトキオから「外の外」に関する質問を受けた際、「ここより外はあります。ただし、あさましい怪物がうごめく汚れた世界。地獄です」と回答します。「外の外」とはどのような世界なのか！？この施設の目的とは・・！？
また、時々人間離れしたような面を見せる子供たちの実態とは・・！？トキオは、マルとよく似た顔をしていますが、2人の関係性は・・！？荒廃した世界と施設はどのようにつながっていくのか・・
『天国大魔境』登場人物
荒廃した日本
マル
とても綺麗な顔をした少年です。キルコに「天国」までの護衛を依頼しています。キルコのことを「おねえちゃん」と呼んでいますが、血縁関係はありません。
キルコ
東京で便利屋を営んでおり、マルから護衛の依頼を受けた少女です。状況を冷静に把握・分析して戦うという能力に優れています。時々、技名や武器の名前を発表するのですが、ネーミングセンスが無いのが玉にキズです。
謎の施設：子供の登場人物
トキオ
マルオとよく似た顔をしています。コナが書く絵が好きで、自分の部屋に飾っています。
ミミヒメ
女の子のようですが、一人称は「僕」です。「外の外」について、何か知っている様子・・？
コナ
絵を描くのが趣味です。彼が描く絵は闇深めで意味深です・・
タラオ
謎の病気にかかっています。（体にアザのようなものができており、車椅子で移動しています。）
クク
人間離れした身体能力を持っています。木や壁に張り付くことができます。
タカ
人間を超越するレベルの運動神経と頑丈な身体を持っています。（高所から飛び降りても無傷という無敵っぷり）
シロ
機械いじりが趣味のインドア派です。ミミヒメのことが気になる様子。
アンズ
女の子のように見えますが、ミミヒメと同様一人称は「僕」です。
謎の施設：大人の登場人物
園長先生
車椅子のおばあさんです。施設の中の権限者のよう。トキオに「外の外」のことを、地獄と説明します。
天国大魔境の魅力
魅力①：読み進めるうちに広がる世界と深まる謎
この漫画の1番の魅力は、展開の読みづらさです。読むごとに謎が深まり、どこに転がっていくのかわからない物語に、どんどん惹き込まれていくのです。この魅力は『進撃の巨人』に共通するものを感じます。
おそらく、2つの世界がどこかで繋がっていくのだと思うのですが、どこでどう繋がっていくのかまったく予測できません。各エピソードごとに謎がまかれているので、先を知りたくてしょうがなくなります。「あの話とこれは繋がっているのか・・・！？」と考察しがいがあるというところも魅力的です。
2つの世界が繋がった先で何が待つのかも気になるところです。
魅力②：荒廃した世界なのに明るい
マルとキルコをはじめとするキャラクターが皆ひょうひょうとしていて、終焉後の世界においても悲壮感が全くないのです。むしろ、どんな状況でも楽しみや生きがいを見いだせる人間の強さや生命力のようなものを感じさせる雰囲気が全編に漂っています。
「このマンガがすごい！」のインタビューで担当編集者が「普通だったら暗くなりそうなのにキャラクターが明るい」と仰っているのですが、まさにその通りなのです。
この独特の世界観が、このマンガをより魅力的なものにしています。
【インタビュー】『このマンガがすごい！2019』オトコ編第1位！ 石黒正数『天国大魔境』 探偵脳発動！「この第1位は本物か!?」 | このマンガがすごい！WEB
魅力③：マルとキルコの関係が気になる
キルコのことをマルは「おねえちゃん」と呼び、仲良くじゃれ合っているので最初は兄弟かと思うのですが、実は彼らは兄弟ではありません。
ボディーガードと依頼人という関係性の2人なのですが、この関係性が今後どのように変わっていくのかが気になるところです。
キルコにはちょっとした秘密もあって、ただの女の子ではありません。恋愛とは何に対して感じるものなんだろう・・と考えさせられ、この関係性の終着点がますます気になるところなのです。
まとめ
いかがでしょうか？文章で見てみるとよくわからない部分も多いかと思うのですが、一度読み始めたら止まらなくなる漫画だと思うので、是非読んでみてください。
ハマりすぎて一気読みしたくなるので、寝る前に読むとキケンです。
