突然彼氏が幼児化！？ワケアリカップルの同棲生活｜昴とスーさん感想【ネタバレ無し】
ある日突然、彼氏が幼児化してしまった・・・見かけは子供、頭脳は大人・・と、どこかの名探偵を彷彿とさせるような設定の漫画、『昴とスーさん』をご紹介します。
仲良しカップルの同棲生活を微笑ましく見守る系の漫画かと思いきや、読み進めるうちに謎が深まっていき、止まらなくなって深夜まで読みふけってしまいました。いやー、こんなにドハマりするとは
ってなワケで、『昴とスーさん』のあらすじと感想をネタバレ無しで書いていきますので、この漫画が気になっている方の参考になればと思います。
『昴とスーさん』あらすじ
スーさんと澪（みお）の同棲生活から物語が始まります。スーさんは小学生の姿をしており、澪は21歳くらいなので、表向きは兄弟として生活しています。スーさんと澪の言葉の端々から、彼がかつては澪と同年代であったことが推測されます。
彼は何故幼児化してしまったのか、どうしたらもとに戻れるのか・・・！？
2人の切なさと胸キュンが混在する同棲生活に謎が絡まり、ハマることまちがいなしのお話です。
（話が横にそれますが、恋愛×ミステリが好きな方は、『恋は雨上がりのように』の著者である眉月じゅんさんの『九龍ジェネリックロマンス』もおススメです。）
『昴とスーさん』登場人物
昴（すばる 愛称：スーさん）
かつては澪と同年代であったようですが、なんらかの事情で幼児化してしまったようです。小学生の姿から物語が幕を開けます。澪と同棲（同居？）生活をしています。愛煙家で、小学生の姿になってもタバコがやめられません。
澪（みお）
21歳。花屋で働いています。他人の悲しみや喜びを一緒に共有できる優しい子です。
三木（みき：ミキちゃん）
澪の同僚で、花屋で働いています。あけすけな性格で、澪と仲良しです。
柿崎 久美（かきざき くみ）
澪とスーさんが住んでいるアパートの大家さんの娘です。正義感が強く、おませな小学生です。
『昴とスーさん』の魅力
ちょっとレトロで温かみがある絵柄で綴られるワケありカップルの同棲生活・・・。1話読んだだけでも刺さる人には刺さる漫画だと思います。読み進めて行くうちに、どんどん惹き込まれていく魅力を持った作品なので、とりあえず3巻まで読んでみてほしいところです。
魅力その①：スーさんと澪の関係性が尊い
この漫画の一番の魅力は、スーさんと澪の関係性がとにかく尊いのです・・！些細なことを気にしたり、喜んだり。付き合い立てのカップルのような初々しさ満載なのです。
そして、全力で照れる表情がまた最高に胸キュンなのです。このかわいいカップルよ・・どうか幸せになってくれ、と願わない人はいないと思います。（大人時代のスーさんもカッコよくてイイのですが、こども姿のスーさんはカワイイとカッコいいを兼ね揃えていてなかなかオツです。こども姿でタバコを吸う様子は背徳的でなかなか。）
理想の彼女・彼氏像を具現化したようなカップルなのですが、どこか切なく感じるのはやはりスーさんの謎を2人きりで抱えてしまっているからです。スーさんが元の姿に戻れる道筋もたたず、ただただ2人で暮らしていく様子は心もとなく、まるで遭難した2人が行き先もわからぬまま手元の灯りを頼りにトボトボと歩いているように感じられます。（後に理解者が現れますが）
そんな2人だからこそ、小さな幸せがとても尊く思えるのです。スーさんと澪が行く先が幸せな未来であることを心から願わずにはいられません。
魅力その②：徐々に明かされていくスーさんの謎が気になる
物語が進む中で、徐々にスーさんの謎がほどけていきます。
スーさんは何故小さくなってしまったのか、どうしたら元に戻れるのか・・。そもそも戻れるものなのか・・・。その謎の先に待つ答えを知りたくて、途中からページをめくる手が止まらなくなります。
3巻まで読んだ段階での個人的な考察としては、スーさんが「子供から大人になる過程」に何か成すべき使命があり、それを成すために幼児化した・・というものです。なすべき使命については、まだ形が見えませんね・・。
まとめ
絵柄もお話も魅力的な漫画なので、恋愛×ミステリが好きな方は是非一度読んでみてください。
