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【前半ネタバレ無し】「ブックスマート」感想|これが新時代の青春ガールズコメディか!

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女優オリヴィア・ワイルド監督作品、映画『ブックスマート(Book smart)』を観ました。

一言で表すと、「めちゃくちゃ面白かった」です。
本記事では、どこがどう面白かったのか、感想を書いていきます。

前半ネタバレなし、後半ちょいネタバレありで書いていくので、まだ本作を観ていない方はご注意ください。

 

 

キャスト&監督

 

監督:オリヴィア・ワイルド

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本作の監督オリヴィア・ワイルドはなんと、大人気海外ドラマ『The O.C.』のアレックス役の女優さん。

 

『ブックスマート』は彼女の長編初監督作品です。

 

(その前には短編『Free Hugs』や、レッドホットチリペッパーズのミュージックビデオで監督を務めています)

 

初監督作品ながら高評価を得た本作を受け、オリヴィアは続々と大作の監督オファーを獲得。今後の作品も期待大ですね。

 

モリー:ビーニー・フェルドスタイン

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ガリ勉だけど明るくて積極的な生徒会長タイプ。(実際、生徒会長やってます)

そんなモリーを演じるのは、ビーニー・フェルドスタイン

 

俳優ジョナ・ヒルの妹で、レディ・バードなどに出演歴がある新進気鋭の女優さんです。

 

実は彼女、『ブックスマート』でゴールデングローブ賞のコメディ・ミュージカル部門主演女優賞にノミネートされているのですが、本作での彼女のコメディアンヌっぷりは最高だったので、超☆納得です。

 

ノリノリのトークかまし続ける彼女のマシンガントーク&顔芸は抱腹絶倒。

めっちゃ面白いです。

 

エイミー:ケイトリン・ディーバー

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本作のもう1人の主人公、エイミーを演じるのは、ケイトリン・ディーバーです。

 

こちらも新進気鋭の女優さんで、Netflixドラマ『アンビリーバブル~たった1つの真実~』では主演を務めています。

 

エイミー&モリーのノリノリの掛け合いはめちゃくちゃ面白いし、彼女の演技はティーンエイジャーの瑞々しさやタフさを等身大に感じられます。

 

モリー役のビーニー・フェルドスタインとは、役作りのためになんと、ルームシェアまでしたそう。2人の掛け合いが息ピッタリなのにも納得です。

 

ジジ:ビリー・ラード

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ぶっ飛びキャラのジジを演じるのは、ビリー・ラード

エキセントリックな彼女は、作中での存在感絶大です。

 

実は彼女、キャリー・フィッシャーの娘なのです。(スターウォーズレイア姫

 

『スカイウォーカーの夜明け』では、親子出演して話題になっていましたね。

 

これからどんどん活躍していくであろう、期待の女優さんです。

 

感想(ネタバレなし)

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ガールズコメディでここまで笑えるとは・・ってくらい笑える作品でした。


海外コメディってツボが合わないものもあるのですが、これはフツーに笑えました。


ハングオーバー』のようなハチャメチャな展開がテンポよく繰り広げられる様は、まるでジェットコースター。とにかく陽気な彼女たちを見ているだけで元気になれる映画です。


クドカンがこの映画について語っている記事を読みましたが、本作はちょっとクドカン作品を思わせるようなノリ&テンポがありますね。)

ノリノリの音楽も最高。

女子のハチャメチャ系のコメディという点では、『ピッチ・パーフェクト』に雰囲気が似ているかもしれません。

 

「バカだなー」と笑えるだけではなく、友情・恋愛についてもしっかり描いていて、ホロリとさせられる要素もちゃんとあります。

モリー&エイミーの関係、超うらやましい
本気で相手のことを想って、本気で叱って、ケンカして、バカやって。


(自分に自信が持てないモリーにエイミーがかけた言葉、最高でした。)

筆者は「唯一無二と言える親友」が欲しくて仕方がない時期がありましたが、やっぱりこんな友情、憧れちゃいますよね。

この「女子高ノリ」的な女子の友情の描き方は、さすが女性監督ですね。

 

感想(ちょいネタバレあり)

 

この作品が「最高だな!」と思う要素はたくさんあるのですが、その中の1つは、モリーが超ポジティブなところだと思います。


モリーは良い大学に入るために勉強以外の楽しみを我慢して人よりも努力していました。

にも関わらず、勉強以外の楽しみをエンジョイしていた面々も自分と同等のハイレベルな大学に合格したことに憤りを覚え(しかも勉強しかして来なかったことをバカにされ)、

だったら卒業前にハメ外したるわー!!!

とイケてるパーティに参加しようと猪突猛進するのです。

ここで腐らないで前進するのがモリーのすごいところだと思います。

正直、私だったら部屋に閉じこもって腐ってると思います。
少なくとも「一晩で取り返したろー!!」という発想にはならない。

この潔いほどのポジティブさが根幹にあるからこそ、この作品はパワフルだし、観る者を元気にさせるんだと思います。

そして、「これでもか!」とエンジョイしまくるモリー&エイミーを観ているだけで、自分も一緒に青春時代の楽しみを謳歌しているような気持ちになれるのです。

個人的には、そんな風に発散できなかった自分の青春時代がモリー&エイミーと一緒に楽しむうちに少し救われたような気分になりました。

本作は、「ジェンダーも年齢もスクールカーストも関係なく、やりたいことをやれば良いんだよ」というオープンマインドが心地良い作品でもありました。

高校卒業後にすぐGoogleに就職する子がいたり、先生がパーティに来てフツーに生徒とヤッちゃったり、主人公がLGBTだったりと新しい風をたくさん感じました。

作中、モリー&エイミーは、それまで全然仲良くなかった面々との交流を深めていきます。違う要素を持った人でも、話せば意外と仲良くなれたりするんだよってことですね。

最初は「なんだこのぶっ飛んだ子は!?」という印象だったジジも、鑑賞していくうちに内面が少し見えてきて大好きになっちゃいました。

「あの子、変わってるよね」って悪口で言われたりしますが、それぞれが異なる個性を持っているわけだから変わっていて当たり前だし、人と違うことを誇るべきなんですよね。

 

まとめ

 

青春コメディとして非常にクオリティが高く、観てよかったなーと思える作品でした。
たくさんの人に観てほしい。

 

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