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【クセになる】『ブラック・ミラー』シーズン2ネタバレ感想【Netflixオリジナルドラマ】

Netflix

Netflixオリジナルドラマ『ブラック・ミラー』シーズン2の感想を書いていきます。

ネタバレ有なので、まだ観ていない方はご注意ください。

 

シーズン1の感想はこちらです。↓

yuruyuru-entertainment.hatenablog.jp

 

 

第1話:ずっと側にいて

 

”恋人を事故で失ったマーサは友人に死人と通信できるソフトをすすめられる。不謹慎だと思いつつ、失くした恋人と疑似体験できるソフトにはまっていく。”

 出典:ブラック・ミラー | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

感想(ネタバレ有)

 

データをかき集めたとしても、結局AIは誰かの代わりにはなれない」というお話でした。

姿や声が一緒でも、思考回路が似ていても、やっぱり別物なんですよね。

それにしても、「対象人物のオンライン上における発言の傾向をAIが分析し、その人になりきる」って近い将来実現できそうですね。技術的には。

しかし、「死人を再現する」まで行くと、倫理上NGでしょうね。
(ましてやビジネスのネタにするとは不謹慎・・)

この発想は、少しAmazonプライムビデオのオリジナルドラマ『アップロード~デジタルなあの世にようこそ~』に似ていますね。

『アップロード』では人格や思考回路・記憶をデータ化し、死後もデータの世界で生き続けることができる・・という話でした。
(お金を払い続けることができれば・・という前提がありますが)

これらは自然の摂理に反する行為ともいえますが、もし自分が大切な人を突然失ってしまったら、やはりどんな方法を使ったとしても、もう一度その人と話したいと思ってしまうでしょう。

 

第2話:シロクマ

 

公団住宅の一室で目覚めたビクトリアは一切の記憶を失っていた。不気味な人々が集まる中、必死に逃亡を続ける彼女。一体何が起こったのか...?

出典:ブラック・ミラー | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

感想(ネタバレ有)

 

刑務所民営化の成れの果てはコレか・・」となんとも複雑な気持ちに。

個人的には、犯罪者であったとしても、人間らしい扱いを受ける権利はあるのではないかと思います。

動物のように「彼女」を扱う、スタッフも客も「人間らしさ」を失って狂っているように見えました。

「攻撃する権利」を得た人間の残酷さよ・・。

Netflixドラマ『オレンジイズニューブラック』を観ていなかったら、気にならなかったのかもしれませんが。エンタメって視野を広げてくれますね。

そして、いついかなるときもスマホで撮影をする、倫理観の欠如・思考停止した人間たちの「おかしさ」が強烈・・。

自分の頭で考えて、何が起きているのか感じて、自分の目で見て、行動する。
そんな、生物として当たり前のことができなくなってしまう人々を見ていると、恐怖すら感じました。(実際、現実にも起きていることなのがさらに怖い)

第3話:時の”クマ”、ウォルドー

 

イギリスの2大政党である保守党と労働党の選挙戦が続く中、アニメキャラクターのウォルドーを出馬させようとテレビ業界の幹部が言い出し...。

出典:ブラック・ミラー | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

感想(ネタバレ有)

 

政治に無関心な人(特に若年層)に興味を持たせる手段として、「キャラクターが出馬する」というのは有効的だと思いました。

作中で語られていた通り、キャラクターであれば人間が言えないようなことも言えてしまうからです。(人間が言うと倫理的にNGだったりするのに、不思議とキャラクターだと許されてしまうんですよね)

一方で、ウォルドーの「志を持たぬ、ただの逆張りエンタメショー」に踊らされる人々の滑稽さに複雑な気持ちになりました。

主義も主張も持たない「クマ」が政治的に大人気になる世の中って・・。

結局、「何か今の状況には不満!クマが悪態ついてくれてスッキリしたぜー!もっとやれー!」ってだけで、大衆に意見らしい意見なんてないってことでしょうか。

「クマ」に人気が出たとしても「中の人」は別で、交代しても誰にも気づかれないという悲哀も哀しいですね。

しかし、マーケティングの面でいうと「ウォルドー」は優れた戦略ですけど。

政治や選挙の意味って何だろう・・って思っちゃいました。
民主主義の為の多数決であれば、ネット投票で事足りるけど、それでも政治家が必要な意味は何だろう・・と。

 

第4話:ホワイト・クリスマス

 

人里離れた極寒の地でクリスマスを祝う2人の男は、先端技術にまつわる自らの不幸話を語り始める。2人が語った3つの物語が繋がった時、ある事実が明らかに…。

出典:ブラック・ミラー | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

感想(ネタバレ有)

 

記憶や人格をコピーしてAIに持たせるという設定の話です。

こちらもちょっとAmazonプライムビデオのオリジナルドラマ『アップロード~デジタルなあの世にようこそ~』を連想させますね。

・ブロックすると声も姿もモザイクがかかる(LINEブロックのようなイメージ)

・自分のコピーAIに生活をサポートさせることで自分好みの生活を実現する

という設定が面白かったです。

AIが人間と同様の人格を持つようになると、人間とAIの境界線が曖昧になりますね。
そこまで行くと、人間 VS. AIという戦争が生まれそうな気もします。
(自分が自分のAIを奴隷にしているワケですから、AIの反乱が起きてもおかしくはないかと)

アニメ『攻殻機動隊』タチコマにゴーストが生まれた(?)件を連想しました。

 

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